メンタルヘルスアプリのプライバシー:確かめたい質問
メンタルヘルスアプリに書く内容は、自分が持っている情報の中でも最も個人的なものになりえます。使い始める前に、記録がどこに保存されるか、アカウントが必要か、何が誰の同意のもとでデバイスの外に出るか、広告トラッカーがあるか、すべてを書き出して削除できるかを確かめておく価値があります。
要点
- 記録の保存場所を確かめましょう。自分のデバイスか、自分のクラウドか、会社のサーバーか。
- 長いポリシーだけでなく、同意を選べる設定があるかを見ましょう。
- 広告トラッカーとメンタルヘルスのデータは、相いれないものです。
- すべてを自分で書き出し、削除できるべきです。
- App Storeのプライバシーラベルで手早く概要を確認し、詳細はプライバシーポリシーで確かめましょう。
なぜメンタルヘルスアプリでは、プライバシーがより大切なのでしょうか?
気分の記録、心配ごと、思考記録、人間関係や仕事についてのメモ。メンタルヘルスアプリに書く内容は、ほかのどこで人と共有するものよりも個人的なことが少なくありません。それが思いもよらない場所に渡ってしまえば、実際に害が生じるおそれがあります。
だからといって、こうしたアプリを避けるべきだということではありません。書き始める前に5分ほどかけて、いくつかのことを確かめておく価値があるということです。今では、この種の情報を守る法律がある地域もあります。たとえば米国のワシントン州には消費者の健康データに関する法律があり、医療記録よりはるかに広い範囲を対象にしています。でも、よい質問をするために法律を知っている必要はありません。
どんな質問をする価値がありますか?
1. 記録はどこに保存されますか? 自分のデバイスだけか、自分のクラウドアカウントか、それとも会社のサーバーか。それぞれに一長一短があります。自分のデバイスと自分のクラウドにあるデータには会社の手が届きませんが、会社のサーバーにあるデータは、その会社がどれだけしっかり守るかに左右されます。
2. 暗号化されていますか? 誰が鍵を持っていますか? 暗号化は、見るべきでない人からデータを守ります。エンドツーエンド暗号化とは、会社やクラウド事業者ではなく、自分だけが鍵を持っているということです。
3. アカウントは必要ですか? アカウントがあるということは、たいていメールアドレスと記録が誰かのサーバー上で結びつけられているということです。アカウントなしで使えるアプリもあります。
4. 何がデバイスの外に出ますか? 自分で選べますか? 多くのアプリは、どの画面が開かれたか、いつアプリがクラッシュしたかといった利用データを送っています。オンとオフを切り替えられる、わかりやすく分かれた選択肢があるか、そしてそれが最初はオフかオンかを確かめましょう。
5. 広告トラッカーはありますか? アプリの中の広告ソフトウェアは、ほかの会社と情報を共有することがあります。自分の気持ちについて書くアプリなら、まったくないことを期待してもおかしくありません。
6. すべてを書き出せますか? 記録は自分のものです。ほかの場所でも開ける形式で、完全なコピーを持ち出せるべきです。
7. すべてを削除できますか? 誰かに連絡しなくても、アプリからもクラウド上のコピーからも、自分ですべてのデータを削除できる方法があるかを確かめましょう。
8. プライバシーラベルには何と書いてありますか? App Storeでは、どのアプリにもプライバシーラベルが表示されています。どんなデータが収集されるか、それが自分に結びつけられるか、トラッキングに使われるか。手早く概要を確認でき、詳細はプライバシーポリシーにあります。
答えはどこで見つかりますか?
まず、App Storeのアプリのページにあるプライバシーラベルから始めましょう。次にプライバシーポリシーを見ます。たいていはApp Storeのページやアプリのウェブサイトからリンクされています。よいポリシーには、何が収集されるか、なぜか、誰が処理するか、どのくらいの期間保管されるかがはっきり書かれています。上の質問への答えが見つからないなら、それ自体が1つの答えです。
ThinkGOはこれらの質問にどう答えていますか?
このページは私たちのウェブサイトでお読みいただいているので、私たちの答えを、プライバシーポリシーと同じ言葉で紹介します。
- 保存場所:記録はiPhoneに残り、iCloudがオンなら自分のiCloudにも保存されます。回答、自由記述、評価はiCloud上でエンドツーエンド暗号化されます。
- アカウント:ありません。
- デバイスの外に出るもの:クラッシュレポート、製品の分析、ワークの利用状況は3つの別々の選択肢で、どれもオンにするまでオフです。書いた内容や評価は決して含まれません。
- 広告:広告なし、広告トラッカーなし。
- 書き出しと削除:完全なバックアップ、CSV、PDFのほか、すべてのデータを削除する操作もあります。どれもサブスクリプションなしで使えます。
思考記録を書いているときも、毎日の気分チェックインをしているときも、記録は手元に残ります。わかりやすい要約はデータについてのページに、全文はプライバシーポリシーにあります。
記録を守るために、ほかにできることは?
どのアプリを使うにしても、いくつかの習慣が役に立ちます。
- パスコードやFace IDを使う。スマートフォンに設定し、アプリにアプリロックがあればそれも使いましょう。
- 通知をプライベートにする。書いた内容がロック画面に表示されないようにします。
- 記録のスクリーンショットは慎重に。スクリーンショットは写真ライブラリとそのバックアップに残ります。
- 書き出したファイルの送り先に気をつける。PDFやバックアップファイルは、保存したり送ったりした先に置かれます。
無料のアプリは、いつもプライバシーの面で劣るのでしょうか?
いつもではありませんが、そのアプリがどうやって運営費をまかなっているかは確かめる価値があります。サブスクリプションで料金をとるアプリには、はっきりした収入の手段があります。無料で広告に支えられているアプリは、利用者についての情報に頼っていることがよくあります。どちらも、それだけでよい悪いが決まるわけではありません。上の質問は、無料でも有料でも、どのアプリにも同じように使えます。そして価格より、その答えのほうが大切です。
勤務先や保険会社が提供するアプリの場合は?
勤務先、学校、保険会社を通じて提供されるアプリなら、同じ質問に加えてもう1つ尋ねましょう。その組織の誰かが、自分の使い方について何かを見られるのか。よい答えは、はっきりした「いいえ」か、登録したかどうかなど、共有される内容を具体的に限定した一覧です。
アプリに確信が持てないときは?
その会社に尋ねてみましょう。プライバシーについての質問に、はっきりと素早く答えてくれるのはよいしるしです。あいまいな答えや、答えがないことも、何かを物語っています。
やってみる
2027年1月にApp Storeで公開予定
出典
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